先代旧事本紀

物部氏が関与した石上神宮

『先代旧事本紀』は9世紀に成立したらしい歴史書です。神代から推古天皇に至るまでの内容を、『古事記』『日本書紀』『古語拾遺』などを参考にしつつ作られたといわれています。
全十巻で、略して『旧事紀』『旧事本紀』ともいいます。序文に聖徳太子・蘇我馬子らの撰とあることなどから、偽書として扱われますが、不自然なのは限られた部分だけで、『記』『紀』に準じる史料価値をみとめてもよいと思います。
巻五の「天孫本紀」、巻十の「国造本紀」は、物部氏の伝承等古い資料によっていて、『記』『紀』にはない記述がみられます。

なお、『旧事本紀』には七十二巻本と三十巻本のものなどもありますが、両書とも江戸時代につくられたもので十巻本『旧事本紀』とは別物です。

※ テキストについて、鎌田純一『先代旧事本紀の研究 校本の部』(吉川弘文館)をもとに作製しました。また、『歴史読本』2008年11月号・12月号(菅野雅雄、新人物往来社)、および大野七三『先代旧事本紀訓註』(批評社)を参考にしました。

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