【所縁の史跡】頓田川流域の古墳3-樹之本古墳ほか(愛媛県)

樹之本古墳 [地図]

愛媛県今治市下岡の樹之本古墳です。前方後円墳と見られたこともありましたが、近年の調査で直径約40mの円墳であるとされています。
築造は5世紀代。今治地域を代表する中期古墳といわれます。
勾玉、管玉、砥石、朝顔形・蓋形埴輪や、「長相思毋常忘楽未央」の銘が入った細線式獣帯鏡が出土しています。


一本松古墳 [地図]

今治市山口の一本松古墳です。根上り松古墳とも呼ばれます。径27mの円墳と見られています。
名称の由来になった松は、樹齢350年以上と推定される名木で、県の天然記念物にも指定されていましたが、昭和55年に枯死しました。
同年に発掘調査がされ、管玉、ガラス小玉、土器の破片のほか、径15cmの銅鏡(四面四獣鏡)が出土しました。
5世紀の築造と見られています。

 

牛神古墳 [地図]

今治市古谷の牛神古墳です。

直径13mの円墳で、ふたつの主体部を持っていました。上の写真 の横穴式石室は全長6m、玄室長4m、天井高2.5mの両袖式の石室。もうひとつの石室は、全長2mの竪穴式石室だったそうです。
6世紀後葉の築造と見られています。

封土は発掘の際に取り除かれ、復元されたものです。

須恵器など出土遺物や、発掘当時の写真は、併設の展示館で見ることができます。展示館といっても中に入ることのできない、外からショーケースを眺めるような感じのものですが…

石室は音声ガイダンスの説明付き、トイレも併設、駐車場あり、と至れり尽くせりです。


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