【所縁の史跡】頓田川流域の古墳2-野々瀬古墳群(愛媛県)
■ 野々瀬古墳群 [地図]
愛媛県今治市朝倉南の野々瀬古墳群です。
笠松山の北西の山麓と扇状地に分布します。
昭和三十三年の調査では46基を数えたといい、墳丘が残るものは現在さらに減ったようですが、かつては百基を越える数の古墳で一帯が埋めつくされていたといいます。
写真は1号墳です。
1号墳は七間塚古墳とも呼ばれます。県指定の史跡です。現地案内板によると、直径18mの円墳で、石室の奥行は9mになるそうです。
同じく1号墳。玄室前の冠石や門柱も見事に残存してます。古墳群の形成された時期は6世紀~7世紀。墳形はすべて円墳で、内部はほとんど横穴式石室のようです。2号墳。3号墳。7号墳(奥)と8号墳(手前)です。12号墳です。五間塚、王塚とも呼ばれます。平成元年の調査で、須恵器、鉄剣、装身具類が見つかっているそうです。
玄室の高さは2.6m。高いです。
五間塚の隣りにあった古墳。「陪塚古墳」との表示がされていました。封土は無くなって、石室の基部のみ残ります。13号墳。
石室はかなり埋まっていました。