【所縁の史跡】可児の古墳2/3(岐阜県)

 

長塚古墳 [地図]

岐阜県可児市中恵土の長塚古墳です。前波古墳群のうちの一基です。

墳丘全長80メートル、後円部径42メートル、前方部幅28メートルの前方後円墳です。

前方部を西に向けます。

↓後円部の南側です。
墳丘の保存状態は良好。二段に築成にされているのがわかります。

↓前方部の南側です。

4世紀末ころの築造と見られます。


野中古墳 [地図]

可児市中恵土の野中古墳です。長塚古墳からは、西へ100メートルくらいの位置にあります。
墳丘はごっそり削りとられてしまっていて、もとの三分の一ほどしか残っていません。
推定全長60メートルの前方後円墳です。


西寺山古墳 [地図]

野中古墳から南東へ100メートルほどの位置にある前方後方墳、西寺山古墳です。犬山街道に面して、弘副寺の一角にあります。

↓前方部上から後方部を見た様子

前方部は半分以上削平されてしまっています。
現状40メートルほどの墳長は、もと60メートルを越えていたと見られています。

↓後方部から前方部方向。

後方部には薬師堂が立ちます。

西寺山古墳・長塚古墳・野中古墳は、あわせて「前波の三ツ塚」と通称されているそうです。
墳形などからの推定では、長塚が三基のうちもっとも新しく、他の二基は一段階古いと見られています。

 

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