【所縁の史跡】可児の古墳2/3(岐阜県)
■ 長塚古墳 [地図]
岐阜県可児市中恵土の長塚古墳です。前波古墳群のうちの一基です。
墳丘全長80メートル、後円部径42メートル、前方部幅28メートルの前方後円墳です。
前方部を西に向けます。
↓後円部の南側です。
墳丘の保存状態は良好。二段に築成にされているのがわかります。
↓前方部の南側です。
4世紀末ころの築造と見られます。
■ 野中古墳 [地図]
可児市中恵土の野中古墳です。長塚古墳からは、西へ100メートルくらいの位置にあります。
墳丘はごっそり削りとられてしまっていて、もとの三分の一ほどしか残っていません。
推定全長60メートルの前方後円墳です。
■ 西寺山古墳 [地図]
野中古墳から南東へ100メートルほどの位置にある前方後方墳、西寺山古墳です。犬山街道に面して、弘副寺の一角にあります。
↓前方部上から後方部を見た様子
前方部は半分以上削平されてしまっています。
現状40メートルほどの墳長は、もと60メートルを越えていたと見られています。
↓後方部から前方部方向。
後方部には薬師堂が立ちます。
西寺山古墳・長塚古墳・野中古墳は、あわせて「前波の三ツ塚」と通称されているそうです。
墳形などからの推定では、長塚が三基のうちもっとも新しく、他の二基は一段階古いと見られています。