ここは、物部氏を中心とした日本古代史のファンサイトです。
関連する史料を図表や現代語訳などで資料化しています。物部氏を考えるときの一助になったら幸いです。

物部氏年表

物部氏族関連の年表

物部人物列伝

物部氏の人物事典

物部分布

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物部八十氏

物部氏同族の氏族事典

物部万葉歌

万葉集のなかの物部氏

先代旧事本紀

物部氏伝承を含む史書

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古代ゆかりの史跡・遺跡をめぐる

関連資料

関連・比較のための資料

参考文献

物部氏関係の書籍・論文リスト

可美真手命像(東京都中央区浜離宮庭園)

イントロダクション物部氏

塚穴山古墳(奈良県天理市)

本拠地には、河内国渋川郡・若江郡の一帯をあてるのが有力です。
五世紀代の大阪平野中央部の開発において技術集団の掌握に関与し、その地位を上昇させることに成功。五世紀後半に入ると大和国山辺郡の石上にも強固な拠点を持つに至り、雄略朝には最高執政官のひとつ「大連」を出すようになりました。皇位継承争いにおける、軍事的な活躍がその背景ともいわれます。
物部の伴造として軍事・刑罰を掌り、ヤマト王権の勢力伸張に寄与したことは、諸豪族連合体から中央集権型国家へ向かう古代史の流れのなかで、物部氏が小さからぬ歴史的役割を果たしたものと見られます。
六世紀中葉の大伴大連失脚により全盛期をむかえましたが、六世紀末に蘇我氏と対立して敗れ、以後勢力は衰えました。
七世紀末に台頭する石上氏は、天武朝に物部氏の一流が改めたもので、大臣を輩出し氏族復興を成し遂げています。
その祖神をめぐっては、降臨・国見の伝承を持つことで知られ、王権内における位置づけはやや特異といえます。新撰姓氏録に載る石上氏同祖系氏族は113氏を数え、全体の9.6%を占めるなど、同族が多く存在します。また、広範な地域分布でも知られます。
まさに、古代最大の氏族と呼ばれるのにふさわしいのが、物部氏です。

  系図詳細『先代旧事本紀』天孫本紀