【所縁の史跡】 北江間横穴墓群(静岡県)
■ 北江間横穴墓群 大師山支群 [地図]
静岡県伊豆の国市北江間にある北江間横穴墓群。
その大師山支群です。
1号墓には、くり抜き式の家型石棺があります。
かなり大きな横穴です。
石棺の内部。
↓2号墓には、奥壁と平行するように、作りつけの石棺があります。
身は作りつけですが、蓋はもちろん別パーツです。近世のものらしい文字が彫られています。
10基から成る横穴墓群ですが、埋まっているのかよくわからないものもあります。
7世紀中頃から8世紀中頃にかけて造られた、当地の有力者の奥津城と見られています。
8号墓。
左右の側壁に沿うように、ふたつの作りつけ石棺があります。
■ 北江間横穴墓群 大北支群 [地図]
同じく北江間横穴群から、大北支群です。
40数基から成り、下写真のような小さなものは、火葬骨を納めるためのもののようです。
「若舎人」と彫られた石櫃で有名です。
ここが舎人として上番した豪族の墓域であったことを示すと見られています。
静岡県最古の金石文でもあるそうです。
現地の石櫃は、他には五個くらい適当に横穴中に詰めて転がしてあったりしたので、これらはレプリカでしょうか。