【先代旧事本紀】序 - 現代語訳
先代旧事本紀の序
大臣
そもそも、『先代旧事本紀』は、聖徳太子がまさに撰ばれたものである。
ときに
このような経緯によりかつて撰定された神皇系図一巻、先代国記、神皇本紀、臣・連・伴造・国造本紀の十巻を、名づけて『先代旧事本紀』という。
いわゆる『先代旧事本紀』は、天地開闢より当代までの過去について述べたものである。漏れた諸皇王子、百八十部の公民本紀は、さらに今後の勅を待って編纂するべきである。
ただいま推古三十年春二月二十六日である。すべて、その題目を修め撰び、明記すると次のとおりである。
神皇系図 一巻
先代旧事本紀 十巻
第一巻 神代本紀 陰陽本紀
第二巻 神祇本紀
第三巻 天神本紀
第四巻 地祇本紀
第五巻 天孫本紀[また皇孫本紀ともいう]
第六巻 皇孫本紀[また天孫本紀ともいう]
第七巻 天皇本紀
第八巻 神皇本紀
第九巻 帝皇本紀
第十巻 国造本紀
以上が目録である。