【所縁の史跡】栗栖神社(大阪府)
■ 八尾神社 [地図]
八尾市本町七丁目に鎮座する、八尾神社です。
近鉄八尾駅から西に八〇〇メートルほどのところに位置します。
『延喜式』神名帳の河内国若江郡に、「栗栖神社」があり、その比定社とされています。
近世には牛頭天王社でしたが、比定に従って栗栖神社を称し、明治四十一年には近隣の神社を合祀して、現社号の八尾神社へ改めました。
『新撰姓氏録』の河内国神別に栗栖連がみえ、「同じき神(神饒速日命)の子、于摩志摩治命の後なり」といいます。
栗栖神社の一帯が、この物部氏族栗栖連の本拠と考えられます。
祭神は、可美麻治命(うましまぢのみこと)です。
『三代実録』貞観四年十二月条に河内国の正六位上栗栖神が従五位下へ叙せられたことが見え、元慶元年十二月二十八日条にも河内の正六位上栗栖神が従五位下へ叙せられたことが見えます。
記事に混乱があるようです。
貞観四年十一月十一日には、官社になっています。
↓境内社の菅原神社。
武甕槌命、須佐之男命、菅原道真公を祀るようです。
ほか、境内には鶯神社や八尾城址の碑などがあります。