【所縁の史跡】片埜神社と牧野車塚古墳(大阪府)

 

■ 片埜神社 [地図]

大阪府枚方市牧野坂二丁目に鎮座する、片埜神社です。

『延喜式』神名帳の河内国交野郡に、「片野神社」があります。また「久須々美神社」も合祀されています。

祭神は、須佐之男命、櫛稲田姫命、八島士奴美命、菅原道真公、ほかです。

創祀は、垂仁朝に野見宿禰が、当麻蹴速を角力で破った功により、この地を賜り、須佐之男命を祀ったことによると伝えられます。

本殿の造営は豊臣秀頼によります。檜皮葺三間社流造、丹塗りの美しい重要文化財です。

↓東門です。
瓦葺の落ち着いた雰囲気です。室町時代の形式を残すといわれ、府の文化財に指定されています。

祭神について、交野忌寸の祖神とする説や、饒速日命とする説があります。

交野ヶ原の一帯は、物部肩野連や肩野物部の住地と見られます。


■ 牧野車塚古墳 [地図]

枚方市小倉東町。片野神社から南に一キロメートルほどのところにあります。
国指定史跡で、公園として整備されています。

墳丘全長107.5メートル、後円部径54.5メートル、前方部幅44メートル。
北河内地方では禁野車塚古墳に次ぐ規模です。
築造は4世紀後半ころと見られます。

牧野車塚古墳の一帯は、現在は消滅した多くの古墳が分布し、古墳群を形成していたと見られています。

墳丘の周囲に、堀がめぐらされていたことがわかります。


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