【所縁の史跡】穂積神社(三重県)

 

■ 穂積神社 [地図]

三重県四日市市広永町に鎮座する穂積神社です。

『延喜式』神名帳の朝明郡に、「穂積神社」があります。

主祭神は、饒速日命。
社名の「穂積」と物部氏族・穂積臣との関係が考えられたようです。
配祀神に、伊迦賀色許男命、菅原道真公を祀り、天児屋根命、市杵嶋姫命、大山祇神を合祀しています。

江戸時代には「団子の宮」と通称されていたそうです。

↓境内には「力石」がありました。中央のは146キロもの重さがあるとか。
昭和初期まで、村民の若者たちが力比べに使っていたもの。

目の前が伊勢湾岸自動車道・みえ朝日インターチェンジです。


■ 福王神社 [地図]

三重県三重郡菰野町田口、福王山の中腹に鎮座する福王神社です。

ここにも、式内「穂積神社」のもう一つの論社である、大正六年に合祀された穂積神社があります。

穂積神社の祭神は、天火明饒速日命と天照大御神。

田口御厨の神明社ともされ、近世には穂積姓鈴木氏により奉祀されていました。

長い階段を汗しながら、ひたすら登り続けなければ社殿のある場所へはたどり着けません。

↓登りきった正面にあるのが、この毘沙門堂です。

↓毘沙門堂の右隣りにある太子堂です。
境内案内板によると、「大和の信貴山と並ぶ、太子崇敬の霊場」とされていました。
福王神社の創祀は、聖徳太子が毘沙門天像を当地に安置したことによるといいます。

全山、かなり雑多な(盛りだくさんな)印象を受けました。
福王の社名は、毘沙門天を七福神の王とすることによるそうです。

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