【所縁の史跡】吉吾鼻古墳(香川県)

吉吾鼻古墳 [地図]

香川県三豊市詫間町大浜伊砂子にある岬、吉吾鼻。吉吾鼻古墳は、詫間湾に突き出したこの岬の上にあります。

長径7.7mの、やや歪んだ形の円墳です。
古墳時代中期に築かれたと見られています。

現状は木が邪魔で見はらしはよくないですが、周囲を崖に囲まれて高さのある立地からは、瀬戸内海と対岸の島々をよく眺められます。

詫間湾は水深が深く、波浪を避けるのにも便利な天然の良港として知られます。
海を睥睨するかのようなこの古墳。被葬者も、水上交通で活躍していた人だったのでしょうか。

東へ9mほどのところには、墳丘が流出して組合わせ箱式石棺だけ残ったものがありました。かつては数基で群を成していたようです。

当地讃岐国三野郡詫間郷に拠る豪族の奥津城ということになります。


船越神社境内古墳 [地図]

三豊市詫間町大浜船越に鎮座する船越八幡神社。
社伝には、神亀元年の創建を称するそうです。神が船に乗って海岸に着いて、ここで祀られるようになったことから、地名も船越とされたと伝えます。

境内社に金比羅神社があります。祭神は大物主神…ではなくて、大国魂命とされていました。
この境内社が、船越神社境内古墳の上に建っています。


天璽瑞宝トップ > 所縁の史跡 > 吉吾鼻古墳