【所縁の史跡】鯨山古墳(愛媛県)
■ 鯨山古墳 [地図]
愛媛県今治市馬越町2丁目の鯨山古墳です。県の史跡に指定されています。現状は、平地の中の丘陵に見えます。丘陵上には安養寺と三島神社が建てられ、大きく削平されているようです。周囲は石垣で囲まれています。
墳形は不明。前方後円墳と見るのが一般的でしたが、現在は円墳説のほうが有力のようです。
築造時期は古墳時代後期のようですが、はっきりしません。
上の写真は墳頂(?)、左は鞍部(?)。
後円部と見られていたところには、かつて若干の石材が見られ、円筒埴輪や須恵器の破片が採集されたそうです。
天正七年三月の三島大祝越智安任の手記に、「小千御子の御墓は馬越邑にあり」とあることがその根拠です。
これだけだと、国造本紀にある大新川命の孫・小到命か、天孫本紀にある大新河命の子・大小市連か、あるいは孝霊天皇の孫と伝えられる越智皇子なのか、誰の墓と見られていたのかよくわかりません…。