【所縁の史跡】神田神社(石川県)

 

神田神社 [地図]

石川県金沢市神田に鎮座する、神田神社です。犀川から最も近い距離で南西へ500mほどのところに位置します。

「延喜式」神名帳の加賀国石川郡および加賀郡に「神田神社」が見え、その両方の論社といわれます。


祭神は、饒速日命と菊理姫命。

菊理姫命は、近くにあった白山社を明治四十年に合祀したことによって祀られるようです。

地名の神田は、白山比咩神社の神領として御供米を当地から献じていたことによるといいます。

拝殿の前にある、大きなケヤキが印象的でした。


神田神社 [地図]

石川県白山市吉田町に鎮座する、神田神社です。手取川から北へ1.5kmほどのところに位置します。

「延喜式」神名帳の加賀国石川郡にみえる、「神田神社」の有力な論社といわれます。

祭神は、饒速日命と、天児屋根命・武甕槌命・経津主命。
ほか、応神天皇・仲哀天皇・神功皇后・比売神を配祀神とします。

加賀国内神名帳の「従四位下 中村神田明神」も、式内神田神社の神と同一視できるかもしれません。

応神天皇以下四神は、明治四十一年に合祀された八幡社の祭神だったようです。

社伝に、景行朝に武内宿祢が北陸・東方諸国監察へ遣わされた際、北陸守護のために饒速日命を勧請したのが創祀と称します。

旧社家の岡本氏は武内宿祢の末裔を称したそうで、境内末社には武内宿祢を祭神とする高良社があります。

天璽瑞宝トップ > 所縁の史跡 > 神田神社