【所縁の史跡】真清田神社(愛知県)

 

■ 真清田神社 [地図]

愛知県一宮市真清田に鎮座する、真清田神社です。鎮座地の自治体名のとおり、尾張国一の宮として崇敬を集めています。

『延喜式』神名帳の尾張国中嶋郡に、名神大社「真墨田神社」があります。

尾張国の真清田神(真清田天神)は、『続日本後紀』承和十四年十一月十一日に無位から従五位下へ、『文徳実録』仁寿三年五月二十三日に従五位上から従四位下へ、『三代実録』貞観七年七月二十六日に正四位上へと神階を昇らせたことが見え、『文徳実録』仁寿元年十一月十三日には官社に列したことが見えます。

祭神は天火明命です。

尾張氏の祖神であることや、マスミは鏡に関係のある言葉なので、やはり天火明命後裔氏族の鏡作氏と縁があろうということから有力視され、明治になって定められました。
大己貴命や、国常立尊をあてる説もあります。

↓境内社の服織神社です。
祭神は、天火明命の母として『古事記』に見える万幡豊秋津師比売命。
「万幡=多くの織物」の守護神とされます。一宮市は織物産業でも有名です。

境内の須佐男社(奥)と、愛宕社(手前)。

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