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【所縁の史跡】木嶋坐天照御魂神社(京都府)

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  ■ 木嶋坐天照御魂神社   [地図] 京都府京都市右京区太秦森ヶ東町に鎮座する、木嶋坐天照御魂(このしまにますあまてるみむすび)神社です。 『延喜式』神名帳の山城国葛野郡に、「木嶋坐天照御魂神社」があります。 祭神は、天之御中主神、大国魂神、穂々出見尊、鵜茅葺不合尊、瓊々杵尊。 社名から、本来は天照御魂神が祭神だったと見る説が有力で、『神祇志料』は天火明命をあてています。 『続日本紀』大宝元年四月三日条に、山背国葛野郡の木嶋神らの神田で取れる稲は、以降は中臣氏に給わることになったと見え、『三代実録』貞観元年正月二十七日条には、従五位下木嶋天照御魂神が正五位下に叙せられたことが見えます。 また、貞観元年九月、貞観十七年七月、元慶元年六月には、祈雨のために奉幣があったことが見えます。 東本殿が養蚕神社です。当社に「蚕の社」の通称があるのは、この神社によります。 秦氏が奉斎したと見られ、鎮座地名の「うずまさ」の起源説話にも、秦氏が蚕を養い絹を織って貢進し、絹布を積むままに埋み益したことによるといいます(『姓氏録』左京諸蕃、『古語拾遺』)。 境内の元糺(もとただす)の池に、三柱鳥居があります。池はすっかり枯れてしまっていました。 鳥居ですが、下をくぐることはできません。遥拝施設と見る説などがあります。 天璽瑞宝トップ   >  所縁の史跡   > 木嶋坐天照御魂神社